干し魚のとなりには、よく大根おろしがついています。
これは、日本人であればごくごく当たり前の食習慣なのですが、とてもよい食べ合わせなのです。
干し魚は太陽光(天日)にあてながら作ります。その際に、魚内のタンパク質が変性し、2級アミンなどの物質ができます。
でもこの物質は体内に入り、唾液や胃液と結びつくと発がん物質であるニトロソアミンに変化してしまうことがあるのです。
それだけ聞くと恐ろしいですが、大根おろしを一緒に食べ合わせれば心配いりません。
大根おろしにはリグニンという食物繊維やジアスターゼという消化酵素が含まれています。これらが発がん物質を吸着して排除し、腸管からの吸収を阻止、中和してくれる作用があるのです。
大根おろし効果で魚の油がさっぱりして食欲増進につながるだけではなく、干し魚に含まれる発がん物質も中和してくれるわけなのです。
まさに、干し魚に大根おろしの食べ合わせは、日本人の素晴らしい伝統的食習慣といえます。

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